証券化ローンについて@
証券化ローンというのは、
民間金融機関が融資する住宅ローン債権を
金融公庫が買い取り、
それを証券化して
市場で投資家に転売するという仕組みになっています。
証券化ローンについてA
そもそも証券化ローンというのは、
平成15年に新設された長期固定型の
新型ローンのことをいうのですが、
これは住宅金融公庫商品の受け皿として、
住宅金融公庫と民間金融機関との
提携によって実現したものです。
これによって、それまでは民間金融機関では
将来の金利上昇のリスクがあるので、
長期の固定型のローンを販売するのが困難だったのですが、
金利変動リスクを
機関投資家に転嫁することによって、
35年間固定でかつ低金利のローンが誕生しました。
これがフラット35と呼ばれる住宅ローンです。
フラット35は、現在では
240社以上の金融機関で取り扱われています。
証券化ローンのメリットについて
●証券化ローンの仕組みは、
金融機関が住宅ローンを販売し、公庫がそれを買い取り、
それを有価証券化して投資化に販売するというものです。
これにより、その後金利が上昇した場合のリスクは
投資家が負いますので、金融機関は、
長期固定かつ低金利の資金調達が行えるようになります。
一方、顧客は長期固定で
比較的低金利での融資を受けることができます。
●民間ローンとは異なり、証券化ローンの場合には、
保証会社と保証契約を結ぶ必要はありません。
よって、保証人も不要ですし保証料がかかりません。
●金融機関は証券化ローンを販売することで、
一定のサービシングフィーを受け取ることができるます。
また、公庫は金融機関に
元利金回収管理の委託をしています。
これにより、繰上返済手数料や
事務手数料等の経費が低く抑えられるようになっています。
証券化ローンのデメリットについて
融資を受ける側の利用者にとり、証券化ローンには次のようなデメリットもあります。
●市場で流通している10年物国債の水準を基に
金利が決められているので、変動金利よりも高めです。
●団体信用保険に別途保険料を支払い加入しなければなりません。
●融資物件の価格や融資額に上限があります。