預金保険制度とは?

預金保険制度とは?@

預金保険制度というのは、
預金取扱金融機関が、
預金量に応じた保険料を積み立て、

 

経営破綻などによって
金融機関が支払不能に陥った際に、

 

預金者に対して、保険金を支払うことを
主な内容とした制度のことをいいます。

預金保険制度とは?A

具体的には、
日本の預金保険機構や
米国のFDIC(連邦預金保険公社)
などがこれに該当します。

預金保険制度の目的は?

預金保険制度の目的は、
預金の安全性に対する預金者の信頼を確保し、

 

取付け騒ぎなどを
未然に防止することによって、
信用秩序の維持を図ることにあります。

 

スポンサーリンク

預金保険制度の問題は?

預金保険制度によって、
預金者が、
金融機関の信用度をチェックするインセンティブを失い、

 

利回りのみに注目して
預金を預入れるおそれがあります。

 

また、一方では、保険料率が
各金融機関の健全性格差を反映せず一定のため、

 

金融機関の健全経営への努力を弱め、
ハイリスク・ハイリターンの運用により
預金者の高利回りの要求に応える
という戦略をとる可能性もあります。

 

つまり、モラルハザードの問題を伴うということです。

 

ちなみに、米国ではこれが
S&L(貯蓄貸付組合)の経営危機の一因ともいわれています。

 

スポンサーリンク